SSブログ

無題 [霊的存在]

毎年この時期になると、私自身の身の振り方がどうのこうのとボヤキを交えてお伝えするのが慣例となっています。
まあ適当に流してください。

結果的には代わり映えしません。
ただ、それまでの過程がいっそう慌ただしく厳しいものとなりました。
1月途中から3月下旬まで講師の求人十数件に応募してすべて不採用。
ここでは一部の象徴的な出来事をお伝えします。

3月17日、もうこれが最後と思って面接に臨んだ時のこと。
数字の上で割と学力が高い某大学付属の中高一貫校で、電話があってから6日後というのはどういうことなのか少し不安を覚えながら30分前に到着し、校門付近の守衛さんに名前と面接の時刻を伝えると、守衛さんは、
「16時ですね」
私は一瞬耳を疑いました。
確認のために言いました。
「あのう、15時って聞いたんですけど」
守衛さんは手元の印刷物を私に指し示して、
「ここには16時となっていますよ」
私はとりあえず面接の先生方に会わせてもらうようにお願いしました。

高校の教員室前に行って事情を話したところ、すぐに面接するということで、別室に連れていかれて主任2人と即面談。
【主任】:この学校のことはご存じでしたか?
【私】:はい、子供の頃から知っています。
【主任】:どういう理由で応募しましたか?
【私】:学力が高いということが第一の理由です。
【主任】:実はね、そうでもないんです。もちろん中には意識の高い生徒も一部いますけど、大多数は教科書の内容で精一杯なんです。
【私】:ああそうですか。
(偏差値ランキングの高70台・中60台はウソなのか?それじゃ他はどうなってしまうんだ?)
【主任】:ベテランの先生にこんなこと聞くのは野暮なんですけど、もし生徒から、「数学なんて何の役に立つの?」と聞かれたらどう答えますか。
【私】:難しい質問ですけど、もし社会に出て法廷に立つようなことがあった場合に、言葉の定義の仕方一つで判決が逆転することもあるんだ、だから、数学の問題にある条件一つ一つを見逃さないこととか論理的な思考を鍛える必要があるんだ、などと言います。
【主任】:なるほど。ところで先生は高校と中学どちらが希望ですか?
【私】:高校で経験を積んだものでやはり高校の方が得意です。まあ、どちらでもいいですけど、どちらかというと高校を希望します。
【主任】:実はね。高1の16時間または中3の10時間のどちらかなんですけど、先生は高校希望とおっしゃいましたけど、その場合、7月まで、あるいは12月までなんです。そういう時どうされますか?
【私】:(半ば呆れて少し笑いながら)その時は何とかして仕事を探すだけですけど。
(そんなの聞いてないよ、求人票に書いてなかったし、「どうしますか?」なんてよく言えるよ)
【主任】:まあ、一次面接の結果は2日後に郵送でお知らせします。
(この時期に2次面接があるのか?もっとも郵送と言われた時点で不採用が決定なのだが)

あらかじめ面接の感触をお世話になっている教員派遣会社の担当者に伝えることになっていたので、帰り際に電話しました。
《私》:1週間後と言われたのでどうも変だと思ったんですが、7月または12月までだと言うんです。
《派》:産休なんですね。
《私》:いずれにしても期待できないので、そちらでどこかいい所あったらお願いします。
《派》:えーと、ちょっと待ってください。ああ、N校がありますけど。
《私》:N校なら全然問題なく普通に授業できますから。8年前に一度お世話になって、去年再び面接に行ったんですけど、中学の悪いことを言って印象を悪くして不採用になってしまったんです。どうも中2の求人だったらしいんです。なので、私の名前を出せばおそらく拒絶するとは思うんですけど、そこは強く言ってください。「大丈夫ですから」と。

そして、夕食中に電話があり、
「N校さんはもう他の人が決まっているそうです」
と伝えられました。(ホントか?)
これで決定しました。
教員を完全にやめて他の道を行こうと決めていました。
履歴書を書いたり書類をそろえて郵送したりするだけでも、労力と経費が半端でなく、かりに採用されても安いし最長3年までしか居られないし、良いことはないのです。
少し前から、福祉の仕事をしようとある専門学校の説明会に何度か顔を出しました。
教員の仕事がなければ、1年間「通学で」資格を取ろうと思っていました。
無職で通学というのは、学費が非常に高いうえ生活費がかかるので、貯蓄が一気に飛んでしまうことになり、完全に「賭け」です。
それでも長い目で見れば収入が安定するだろうからと思って、キツくでも何とか乗り切る気でいました。
ただ、母親の介護のこともあり自分の体調もあって、昼にするか夜にするか迷っていました。
そのことも含めて、2度面談をしました。
(話の内容は、昼はいっぱいで夜は何とか空いているという段階でした)
そして3月26日、出願書類をそろえて提出するだけになったとき、もう一度面談するということで臨んだところ、大どんでん返しが待っていました。
「カクカクシカジカなので、こちらとしては入学を勧めません」
と、入学しないよう強く諭されました。
(たしかに私の条件からして得策ではありません)
ある意味良心的ですが、厄介者を抱えたくないという事情もあるのでしょう。

その面談が終わった時刻が午後3時半頃。
さてどうしようかと路頭に迷っていると、ふと派遣会社のことが頭に浮かび、さっそく連絡しました。
残っている求人から、高校だけだからということもあって、スポーツで有名なT校を紹介され、30日に面接に行き、翌日正式に決定しました。
派遣で週19時間。
面接で教頭先生が意外なことを言いました。
「講師のなり手が全然見つからなくて・・・・・・」(エッ?)
すかさず私は答えました。
「私はまったくそういう感覚はなくて、一度諦めて他のこと考えたんですけど、それもダメで、またこうして派遣会社にお願いした次第です」

今月3日に講師の集まりがあり、案の定公立準拠で授業開始が5月の連休明けになったことを伝えられました。
みなさんはこのいきさつから、学校の事情や私の状態を容易に察することができると思います。
世間はコロナ騒動で不安を煽られているようですが、私は正直それどころではありません。
この先もずっと物質生活の苦難が待ち構えているのです。
「物質生活向上のために資格を取ったり研鑽したり手に職をつけて・・・」
という発想がどうも私の人生に馴染まないようです。
「ライフワークがあって、あくまでそれを遂行するための肉体の維持がある」
どうやらそう思って生きるのが私にとって健全のようです。
ひとまず終わりにします。


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。