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死んだら何もない?(2) [霊的存在]

石原慎太郎氏は晩年のインタビューで、
「死んだら何もない」
「天国も地獄もない」
「だって今の意識がないんだから」
のようなことを言っていました。
このとき私はハッとしました。
「あれっ?たしか15年前に古書店で買って読んだ霊界の本の帯に、石原さんの推薦があったはずだけど」
そう思って本棚を探してみると、たしかにありました。
宮沢虎雄編著『死後の真相』(1976年)
カバーを見るだけでもわかると思いますが、霊界の上層部から下層部までの様子や輪廻転生の仕組みなどが事細かく記されています。

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石原氏がどういう理由で推薦文を載せたのか、もちろんわかりません。
頼まれてしぶしぶ引き受けたのか、名前を貸しただけなのか、単に後年に心境が変化したのか、いずれにせよインタビューでの発言からは想像がつきません。
ただ、発言の意味は「断見」ではなさそうです。
石原氏は、本人も言うように歴史の岐路に立つことができて、正直に生き、義に生き、やりたいことをすべてやり尽くしたように思えます。
そのためもはや地上の執著がないのでしょう。
釈迦ほどかどうかはともかく、毒矢を抜いてしまったので、死後は幽界や霊界の下層部を突き抜けて、高い次元の層に直接行くのかもしれません。
そしてもう地上には転生しないのかもしれません。
もしそうならば、霊界の上層部や神界は地上の意識では量れないのですから、それを「何もない」と表現してもおかしくはありません。
しかし、けっして自分の実体がなくなるとは言ってないと思います。
もしかすると、石原氏は『死後の真相』の内容を覚えていたからこそ、自分はもう霊界の上層に行くと悟ってそう言ったのかもしれません。

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