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待機(2) [中庸]

高2の生徒の修学旅行のため、我々非常勤講師は、24日、25日に、例の「待機」がありました。
私も、他の先生も、一部を除いて高2の授業は待機で、雑用がなければただ職員室に居るだけです。

24日の午前、私が3限の前に職員室に到着すると、隣に座っている数学の先生が、なにやら、書類に記入していました。
「いや、実は遅刻しちゃってね。届を書いているんですよ」
「と言っても、生徒がいるわけではないんですけど、形式上、遅刻すると、その分の給料が引かれるんですよね」
「事後報告ですけど、なんとか年休として扱ってくれないもんですかねえ」
生徒たちは、オーストラリアやニュージーランドに行っていて、学校に居る可能性はありません。
待機するだけの授業に遅刻したからといって、給料が引かれるというのはおかしな話です。
専任だったら、引率しているか、留守番をしているか、いずれにしても校務があります。
でも、我々非常勤は、生徒を相手に授業をやってナンボです。
結局、隣の先生は、年休扱いしてもらいました。

それで、私も年10日ある年休を使うことを考えました。
私の場合、24日は他の授業が多くて、影響はなかったのですが、25日は3限の高1だけで、他の2,4,5限はまさに待機ということでした。
たまたま向かいに座っている数学の先生が、25日は1限の授業の後は6限まで約4時間半も待機しなければならないということで、事前に、年休として早退願を出すというので、私も同乗しました。

25日、私は3限後に退勤しようとしたとき、今年4月に来た若い数学の先生は、それでも、「7限まで待機している」と言いました。
はじめは、理由がわからなかったのですが、よく考えてみると、その若い先生は、来てまだ半年が経っていないので、年休が使えないのです。

みなさん、「何をそんなに小さいことで」と思われるかもしれませんが、前年まではなかったことですし、一方的に決められて何も発言権がないというのは恐ろしいことです。
前回の「安保法成立」が『蟻の一穴』となるのを肌で感じるのです。

今回、私ともう一人の先生は、待機など意味がないということ、消費者に媚び過ぎだということを「早退」という行動で示し、気概を見せましたが、このままでは数からして大局的には流れを止められそうもありません。

将来的に、日本は、そのときの政権が「戦争をやる」と言えば、確実にやります。
ただ、私自身は、戦争をやるかどうかよりも、今もはびこる「ファシズム」をどうにかしなければならないと思っているのです。


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