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ピアノ演奏〔3〕 [音楽]

今回は1曲だけです。
既述の通り、昨年11月に私の母が入院して、1人暮らしが始まってひと月経った頃、土曜日の朝の有名な音楽番組で、ある若手の男性ピアニストが弾いていたのが、ブラームスの『幻想曲集 作品116の4』でした。
早速、私は練習を始めました。
もちろん私は以前から知っていましたし、CMにも使われていたのを覚えています。
10年前に、私は一度、116の1〜3を弾いていたのですが、なぜかそこでやめてしまいました。
その4番目の「Intermezzo」はブラームスのピアノ曲の中では『118の2』と並んで美しい曲として知られています。
ただ、聞いていると易しそうなのですが、弾いてみると意外と難しく、未だに1曲通して弾くと、必ずどこかでミスります。
ブラームスは、演奏効果を狙った音楽を極力嫌ったと言われます。
その分「音楽そのもの」にこだわったので、かえって弾きにくいのでしょう。

116.jpg116-4.jpg

https://photos.app.goo.gl/46SD5UDBhTPUqHJZ8

では私がなぜこの曲を弾くようになったか?
その音楽番組の中で、
「ブラームスが歳を取って、仲間が次々と亡くなっていく」
「そのときの心境を表した曲だ」
という説明があり、私もちょうど、同級生が亡くなり、1つ下の従兄弟が亡くなり、母親も家に居なくなり、そのような心境に達したからです。
おまけに私の場合は、独身であり、理解者も少数派、今後20年も生き長らえて果たして良いものか(?)、何の意味があろうかと思い、近頃いやに孤独を覚えるのです。
歌の場合と違って、ひたすら孤独を噛みしめながら弾くのです。
演奏効果の低い曲を「ただ自分のために」弾くだけです。
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