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歌〔補足〕 [音楽]

昨年の11月から一人暮らしになり、夜はほとんど外食になり、しかも遅くなってもいいので、12時近くまで店にいることがあります。
この50日間の夏休みで、人に会って一緒に行動する日がどれだけあったかというと、毎日の母の面会(周1回は姉と行く)を除けば、埼玉の友人2人と1回、中国の女朋友?と1回だけです。

そんな孤独感を癒すためか、新しく交流の場を見つけて、自分の存在感を示して楽しんでいます。
4月頃から、毎週のように行くようになった小さな「中国居酒屋」があります。
ほとんどの客が常連客で、私はその一人になり、常連客と気軽に話すようになりました。
その店にはカラオケがあり、1曲100円とけっこう割高です。
ただし、機械の採点で「90点以上」を出すと、「ビ-ル1杯サービス」という約束があります。
90点なんて軽いと思う人もいるかもしれませんが、その機械は厳しくて、音程とリズム、ビブラートを完璧にしても、「89点」止まりに設定してあるのです。
一部を除けば、客のほとんどは70点台です。
では、それを超えるためには何が必要なのか?
分析を見ると、「音程」や「抑揚」もありますが、『こぶしの回数』が大きく影響していることが判明しました。

私はもとより機械の点数には興味がありません。
聴いて「良い」と感じるものは、機械に反応しないからです。
でも、いつもカラオケ代を出す常連客の1人『Aさん』がビールのお代わりを(私に)催促し、店の中国の女主人が私にリモコンを渡すので、仕方なく要望に応えるべく、高得点を望める曲を歌う羽目になったのです。
例えれば、純粋に学問や研究をしたいのに、難関校の入試を突破するために受験勉強させられているといった感覚です。
兎にも角にも高得点を出すには「股旅演歌」が手っ取り早いので、そうしています。
それで私は、今まで計9回オーバー90を出して、そのうち6回Aさんにビールを支給しました。(私は只で歌っているので、ビールをもらったのは1回です)

動画を見てわかるでしょうけど、常連客たちは、「点数」を期待しているのであって、私の歌そのものにはあまり興味がないようです。
先日の様子をほんの一部分紹介します。
動画は短縮しました。

【ふるさとの灯台[2番だけ]】(1952年 田端義夫)
https://photos.app.goo.gl/AaA6LoGBwBmy8Gcd9
昨年覚えて何回か歌ったことがあるだけです。
股旅ではありませんが、こぶしが適当にあるので選びました。
この歌でこの日2回目の「Over90」。
女主人はぶつぶつ言いながら、渋々ビールをAさんに差し出しました。

【箱根八里の半次郎[1番だけ]】(2000年 氷川きよし)
https://photos.app.goo.gl/MPUfuNY5jXqZZqg89
私にとっては新しすぎる歌ですが、みんなが知っている股旅ということで、決めました。
耳にこびり付いているので、覚える必要はなく、ほんの数週間前に2,3回歌ってみただけです。
(と言いながら、1か所節を間違えました)
この日3回目の「Over90」でしたが、女主人は「もうダメ」と言ってビールは出しませんでした。
私は(準パチプロの)Aさんに、
「Aさん、ビール打ち止めだって!」
と告げました。

【スイスの娘】(1958年 ウイリー沖山)
https://photos.app.goo.gl/QggNyC64BLCWZGLq6
前回載せなかったもう1つのヨーデルです。
先日は走ってしまってひどい出来だったので、気を付けて歌いました。
何とか形になりました。
始めから終わりまで載せました。
嫌でなければ聴いてください。

ともあれ、私ができることで他人に喜んでもらえれば、自分も有意義に楽しく過ごせるというものです。

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ピアノ演奏〔2〕 [音楽]

非常勤講師の夏休みは50日もあります。
最初のうちは、身体が楽ですが、だんだん生活が乱れてきて、10時頃に朝食、昼は3時か4時、または食べないときもあり、夕飯は9時前後です。
当然、夜更かしすることになります。

その中で毎日することといえば、母親の面会とピアノ演奏です。
昼頃から2時ごろまでは、ピアノで腹ごなしするのが日課となってしまいました。
まあ、歌と違って、「みんなで楽しく」というわけにはいかずに、孤独なひと時ですけど。
と言っても、同じ曲ばかりでは新鮮味がなく意欲も湧かないので、ちょくちょく新しい曲を練習します。

ここ数年はバッハ以前の音楽に嵌まっていて、以前に動画を載せたW.バードのほか、O.ギボンズ、G.フレスコバルディなどを弾いていました。
この夏は、ルイ・クープラン(Louis Couperin 1626-1661,François Couperinの伯父)の組曲〔第2番〕を練習しています。
L Couperin hyoushi.jpg
L Couperin Suite2.jpg
私がこの作曲家の存在を知ったのは2年前で、独特の雰囲気に魅了されました。
ピアニストの永野光太朗氏の『第7番』のチェンバロの動画を視て、自分もどれか弾いてみようと思いました。
永野氏は楽譜を見ながら演奏しているので、自分もそうしています。
楽譜を見て弾くというのは、曲によっては有効であり、永野氏によればその曲の「作法」のようなものらしいのです。
そういえば、坊さんが経を唱えるときに、経典を開くのは、そういうもの(作法)だと聞いたことがあります。
実際問題、バロック以前の曲は、ロマン派の曲のように指の形で覚えるようにはできていないので、我々アマチュアが暗譜するのは難しいと思います。
とはいえ、老眼鏡をかけないと楽譜が読めなくなりました。

また、チェンバロなどの古典楽器のために作られた曲なので、ピアノで弾くと楽曲の良さが出ないし、逆にピアノの特性(広音域や強弱)を活かせないかもしれません。
でも、この曲集はそれらを超越する魅力があります。

Louis Couperin [Suite Ⅱ]
1. Prelude         https://photos.app.goo.gl/uD5XC6PEpkhFNAMv5
2. Allemande        https://photos.app.goo.gl/baQeiEE7S4i6FHSt6
3. Courante        https://photos.app.goo.gl/x8YGhKqPhX4nPbfT7
4. Sarabande        https://photos.app.goo.gl/eMN5qceqB8zGS66o8
5. Gavotte de Mr. Hardel  https://photos.app.goo.gl/ahKo82scBo5rmdkH9
6. Double de la Gavotte fait par Mr. Couperin  
             https://photos.app.goo.gl/dmDWE3iLmKwD7mt89 

⁂「くどいから」というより、録画上の都合(?)で、Courante以降は、「繰り返しなし」にしました。
ともあれ、動画を作ることは、「歌」も併せて、【夏休みの成果】の発表とでも言っておきましょうか。

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 [音楽]

ピアノの動画は、今まで幾つか載せましたが、歌の動画は、5年前に『幸福』の中でほんのワンカット載せただけです。
しかし、私にとって歌はよりどころであり、人との交流において絶大な威力を発揮するものとなっています。
幼少の頃は、耳から入ってきた流行歌などを口ずさんでいましたが、高学年になると、人前で歌を歌うなど、恥じらいが先行して、その機会すらなくなりました。
ところが、大学生の頃、世の中にカラオケが普及してからは、人前で歌う習慣ができました。
特に就職してからは頻繁にその機会が生まれました。
もちろん私には音楽の下地があったため、聞いた歌をそのまま再生するのはたやすいことで、そんなに練習しなくても形にはなって、しかも人に受けたりして、愉快に過ごすことができました。
それまでお互い知っていた人たちも、私が歌を歌うと、私の対する見方や扱いが、ガラッと変わるなどということがしばしばありましたし、今でもあります。
そうは言っても、プロの歌手とは格段の差があるのは確かです。
正式に習ったことがあるのでわかります。
技術的な問題だけではない何かが違うのです。
私の歌は、
「場末の店で歌えばたいがいは褒められるけど、商品にはならない」
というレベルです。
「自分で作詞や作曲をしたら?」
と言われることがありますけど、それほどの才能や意識はありません。
それに、どんなジャンルでも、もう出尽くしてしまって、新しい曲に「良いもの」はないと思うのです。
それで、歌うのも古い歌ばかりなのです。

今回、友人2人を連れて地元の店に行った時の私の歌を幾つか紹介します。

『山の人気者』〔1934年〕
https://photos.app.goo.gl/f8L8TKk3wmNokmWV6
昨年の春、ウイリー沖山の動画を視て、ヨーデルを練習しました。
最初のうちは、「表・裏・表・裏」の4番目の裏が出なくて、悩みましたが、2カ月ぐらい経つと、なんとか出来るようになりました。
でも練習していないと、すぐに「裏」の方の音程が上がらなくなります。
今回の出来はというと、後半のヨーデルの所でやはり走ってしまいました。
もっと余裕を持って、「聞きながら」歌うべきでしょうね。
もう1曲『スイスの娘』も歌ったのですが、走りすぎて酷い出来だったため、載せませんでした。
機会があれば、いつか撮り直して載せます。

『La maragueña』〔19世紀〕
https://photos.app.goo.gl/gTpnEWGH4QrYH3As8
7年ぐらい前からよく歌っています。
もちろん、トリオ・ロス・パンチョスのバージョンです。
しかし、少し力んで急いでしまいました。
1か所間違えましたが、何とかなったという感じです。
終わった後、女性の店員から、
「スパニッシュですか?」
と聞かれ、
「はい、スパニッシュです」
「まあ、こんなの歌う人いないでしょうね」
と答えると、店員さんが、
「歌えないですよ」
と即答しました。

『And I Love So』〔1973年 Perry Como〕
https://photos.app.goo.gl/jLAwnKPCpqFR34vd6
30年ほど前にライブハウスで何度か歌いました。
私の願望成就を装う(pretend)歌です。
出来はまあまあです。
出だしで拍手した人は、78歳の男性で、他の客が演歌ばかり歌う中、英語の歌だけを歌う人です。

『Oh My Papa』〔1954年 Eddie Fisher〕
https://photos.app.goo.gl/E9LTFAztDqmoYFzR9
4年前に動画を視て、3日で覚えました。
正統派クラシックの発声の練習も兼ねて、度々歌っています。
亡き父に敬意を込めて。
完璧ではありませんが、うまく歌えた方でしょう。

『ロザリオの島』〔1964年 春日八郎〕
https://photos.app.goo.gl/jL8UgMuqMNdPRNNt5
最初の方で、店員さんにスマホを倒されてしまい、カバーが閉じて、以後画面が真っ暗になってしまいました。
この歌は、昨年動画で知った歌で、気に入ったのですぐ覚えて、すぐにある店で歌ったところ、そこに居合わせた客から、
「いいねえ~」
と称賛され、店長から、
「これ伊藤久男の歌ですか?」
と尋ねられ、
「いえ、春日八郎です」
と答えました。
当歌手にしては時代が後の方なので、古い人でも知らない人が多いのかもしれません。
でも、春日ファンの間では4位ぐらいの高評価なのです。
やはり良い歌はわかるのでしょうね。
出来はというと、全体的には良いと思いますが、不遜にも音程が不安定で上がりきらない箇所があったので、そこが課題として残りました。

ここに掲げた歌はみな、今の私の境遇や心境を表しています。
それにしても、撮り直して、なぜもっと完璧な動画を載せないのかと思われるかもしれません。
それは、当ブログはあくまで「思考や行動の反省」を促す場だということです。
人間の弱さを知るためでもあります。
それによって、私自身もいろいろな意味で成長できるのです。
完璧な動画なら、プロの歌手の動画でいいわけですから。
今回わかったことは、
「力むと時間の感覚が伸びる」
「だから客観的には短くなる」
ということ。
いつかも言ったように、大けがをした時など、危機が迫ると、1秒が3秒ぐらいに感じるなんてことがあると思いますが、それと同じことでしょう。
ともあれ、人に聞かせるということがいかに難しいか痛感します。

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 [美術]

5年ぐらい前まであった【絵のホームページ】が、契約の変更を機に見られなくなりました。
問い合わせたところ、はじめから作り直さないとダメだということで、そうしようとも思ったのですけど、ここ10年は新しい絵を制作していないので、思いとどまりました。
〔⁂5年以上前から当ブログを知っている人はスルーしてください〕

30年前、私は副業として、いやできれば転業して出版関係の絵(イラスト)を描こうと思って、清藤先生のもとで勉強していましたが、今やCGやAIにとって代わられ、アニメを除いて、手描きの絵はほとんど商品価値がなくなったように思われます。

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20年以上前、50件程の出版社に作品を送りました。
3件ほど反応があり、
「将来一緒に仕事をしましょう」
と言ってくれた出版社(金の星社)もありましたが、実現には至りませんでした。
仕事になったのは、教育関係の出版社(明治図書)の表紙に使われた2作と、手製の絵ハガキ1枚だけです。

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『イソクズガニ』は、油壷で捕獲した個体を撮影してから、茹でて食べた時に、片方の足をもいだので、そのときの構図を配色を変えて、アクリル絵の具で描いたものなのです。
「なんでこんな絵が採用されるのだろう?」
「他にもっと自信作があるのに」
なんて思ったものです。

hensen(nega).jpg
『地球の変遷と生物の進化』はJICの卒業制作です。
原画はA1判の大きい絵です。
時間と労力は費やしましたが、自分の意思で描いた作品ではないので戸惑いました。

そういえば、清藤先生がよく言っていたのを思い出しました。
「出版社は、力の入った(力んだ)作品は絶対に採用しないからね」
「手慣れたタッチで力の入っていない作品を選ぶんだよ」

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『オオミズアオ』は昆虫少年のロマンとして、気軽に描いたものです。
自分でハガキに印刷して、1枚100円で、友人の知り合いの美術雑貨店に並べてもらって売れました。(1枚しかないけど)
そのとき同じ店で、著作『本物の思考力』も1冊売れました。(1冊しかないけど)
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★次回予定の『歌』もそうですけれど、克服すべきは〈力み〉なのでしょうね。

その他、過去の作品を幾つか紹介します。

stroma(2).jpg
daishinrin pri.jpg
yusteno pri.jpg
juraki(nega)(2).jpg
chuseidai①.jpg
chuseidaishinseidai web.jpg
zetsumetsu.jpg
manmos(2).jpg
shinseidai(2).jpg
diatryma pri.jpg
umanoshinka web.jpg
umigadekirumade.jpg
muflon(2).jpg
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