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ホタルガ [昆虫]

この季節によく低空を舞っている「ホタルガ」です。
家に帰る途中、出くわしたので、撮影しました。

hotaruga3.jpg

私がはじめてこの蛾に出会ったのは、小3の頃で、当時親戚の住む東久留米の団地に家族で訪問したときでした。
昆虫少年の私は、さっそく虫網を持って、1つ下の従弟を連れて虫を追いかけました。
しばらくして、白い輪のような模様が入った美しい蝶らしき虫が優雅に舞うのが目に入りました。
いつか筑波山の上の方で見た高山の蝶に似ていましたが、それに比べると飛び方がぎこちなく、滑空せずにひたすら羽ばたいて、それでも人間の手から逃れるほどのスピードがありませんでした。
少しの間追いかけた後、難なく追いつき捕獲態勢に入ると、飛び疲れたのか、団地の壁に止まったのです。
その羽を畳んだ姿が、完全に「蛾」でした。
近所の男の子たちが、顛末を見て、「蛾で残念だったなあ」と、冷かしましたが、私にとっては、蛾でも蝶でもどうでもよいことなのです。
ただ、周りの人のことも考えて、捕獲するのをやめました。

このホタルガは、私の中では、日本に生息する屈指の美しい蛾です。
しかし、体内に青酸化合物を宿しているという恐ろしい一面もあります。
5年前に、自宅付近の公園で舞っているのを見つけたとき、人間を恐れる様子がなく、むしろこちらへ向かってくるので、私は片腕を高く上げると、手のひらに素直に止まりました。
20秒ほど経った後、「長居は無用」と言わんばかりに、高く舞い上がりました。
そのときに描いた絵です。

2010 hotaruga1(135).jpg

今回のホタルガは、少し警戒心が強いのか、シャイなのか、私の足元のアスファルトに止まり、じっとしていました。
私が携帯電話のカメラを近づけ、ボタンを押すと、その音に驚いて、飛んでいきました。

余計なことかもしれませんが、この美しい白の模様は、進化の過程で、どういう理由で出来たのでしょうか?
人間にとって美しいことが、鳥に対して「おどし」になるのでしょうか?






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