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奴隷王国(+ピアノ演奏) [音楽]

このところ幸福になれない日本を象徴する事件がいろいろと起きています。
特に組織内の人は、権力にがんじがらめで、人間的な行動が困難です。
極言すれば、正直、誠実、真実味、純粋といったものは、すなわち失業を意味します。
皮肉っているようですが、そういうものを教えるべき学校においても、ある意味で狡猾さがなければ居られません。
教会の人の言葉を借りると、まさに悪魔が支配していると言っていいでしょう。
5・6年前だったか、「ブラック企業」などという語を聞くようになりました。
そのころ私も、自分のことを棚に上げて、
「いつになったら若者が希望を持てる国になるのかねえ、この国は?」
などと、未来の日本のことを心配している振りをしていましたが、今ではその余裕すらありません。
世の中は相変わらず、
「奴隷になりますか?それとも仕事辞めますか?」
「人間やめますか?それとも生活やめますか?」
その二者択一しかありません。

私は現在そのボーダーラインにあります。
「(天山)遯」の世にあって、霊的不正を起こさないギリギリのところで人間的な生活を保っているわけです。(いわゆる昔の「ニコヨン」です)
「いや、才能と実力があれば、そんなのは関係ないよ」
という人がいると思いますが、まあ、そのとおりです。
一流であればそうでしょう。
あいにく私にはそこまで才能はありません。
少なくとも認める人はいません。
今も、仕事と生活は別になっています。

先日TVで、台湾で尊敬されている日本人を取り上げていて、それが「手書きの看板職人」だったので、興味を持ちました。
今では日本に数人しかいないそうで、よほどの名人芸でない限り需要がないことは明らかですが、台湾で持て囃されているということは、情報に違わず台湾は古き良き日本の雰囲気があるということでしょうか。
「これならできるかな」(手足が使えるかな)
と一瞬、希望の光が差しました。
実は、活字を手で書くのは私にとっては苦ではないからです。
私の父方の叔父の一人(故人)は看板屋(兼画家)をやっていました。
昭和30~40年代はそれで生計を立てていたようですが、次第に機械で作った出来合いのものを売るだけになっていったと聞きます。
私はその血を引いているので、性根を据えて修業を積めば台湾でいい線行く(?)と思います。
そんな私に対して、
「あんたを見ていると、とても一途になれるとは思わない」
「絶対成功しないよ」
と、悪口を言う人がいます。
まあ、一理あると思います。
でも、一途にならなければ本当に成功しないのでしょうか?
そうとも言い切れないと思うのです。
日本がこうなってしまったのは確かです。(一線で活躍していた芸術家や職人が次々と辞めて転業していくのを目の当たりにしています)
しかし、かつての日本は違ったようです。
私の父は材木商の次男で、実家の手伝いをして生計を立てていましたが、先ほど言った叔父を含めて、兄弟たちでバンドを組み(父はベース担当)、昭和30年代は小遣い稼ぎできたほどです。
その実力はというと、アマチュアというより、ほとんど素人ですね。
そういう話はほかでも聞きます。
ある年配の女性が、若い頃ダンスホールで一日エレクトーンを弾いて、7万円(昭和45年当時の7万円です)もらえたと言っていました。
私がもしその頃大人であれば、完全に挿絵画家や看板屋、バンドマンまたはクラブ歌手などをやっていたと思います。

https://photos.app.goo.gl/wbL5ZnV3u3n34nSa7

この動画は2か月前に録画したものです。
曲はラモー最後の鍵盤作品『王太子妃』。
実は30年前に一度この曲を練習したものの、両手が重なるところがどうしても弾けなくて挫けてしまいました。(今でも上手く弾けません)
心得のある方はぜひ弾いてみてください。
おそらく、右手の2指を押さえながらの4・5指のトリルや、1・2指による逆位置トリルに悩まされると思います。(私はわりと得意です)
聴いてわかると思いますが、細かいミスが多く、音階もキレがありません。
これでも、テイク5なのです。
プロの方がいかに上手いか、その意志や練習量の凄さが身に沁みてわかります。







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